レイとロストの設定は、レイのプロフにある程度書いていますね。

最初の主を失った龍・・・ロストが、現実に耐えられず主を取り戻そうとして、主の複製を作ろうとした。
けれど結果は失敗で、人形･･･レイは、失われた主の複製とはならなかった。
それでもロストは、二人の特徴を受け継ぐレイを娘として見守ることにした。

簡単に言ってしまえばこんな感じなのですが。

主を失った直後のロストは半狂乱になって、失敗作だったレイを壊そうと（殺そうと）考えてたり。
（運よく主と同じ瞳を受け継いだことで、これを免れた）
命を持って生まれた彼女ををモノ扱いしたり。
独りはいやだと泣くのを無視して置き去りにしたり。
とか、結構とんでもないことしてくれてます。
（過去の世界で書いたSSはレイ視点のため穏やかに会話してるだけに見えますが、当時からこの設定は作られていて、削除されたロスト視点では自分のことしか考えてなかった）

このことが原因で、レイは孤独を嫌います。というか恐怖してます。
トラウマですね。

まぁ、そんな背景があるのですが。
もうちょい突っ込んでみます。

レイは３つの世界にかかわる存在です。

Kingdom of Chaosというゲーム世界、ネバーランド大陸。
幻獣界グラディス（オリジナル）。
ブリアティルト。

もともとKOCで動いていた子ですが、死にかけてブリアティルトに（何
そういえば、５期の始めくらいまで、「ブリティアルト」だと勘違いして覚えてましたにょー。

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キャラと設定はこんな感じ。
自分の中でまとめるために、今までの設定を再度書き出し。
ここからはめんどくさいでしょうし、わざわざ見なくてもいいですよー（’’；

レイ　（レイ・フェイク　または東雲レイ）
グラディスの龍によってネバーランドに作られた人形。
龍の元主の複製として作られたが、主に似なかった失敗作でもある。
生まれてすぐ置き去りにされた過去があり、孤独を恐怖する。
二つの世界に深く関わる存在であるため、ネバーランドの変質によりグラディス側の影響が強くなってバランスを崩し死にかけた。
無理矢理ブリアティルトに連れてこられたことで生きながらえる。

ロスト
幻獣だけが住む世界、グラディス生まれ。
種族により身分があり、龍を含む四神っぽいのは、王族である一角獣のすぐ下の位置。
龍もさらに地水火風の４種類に分かれてて、ロストは水龍の長の孫にあたる。つまり結構いいところのお坊ちゃん的な状況。
幼いころ、グラディスからネバーランドへ遊びに行き、人間に狩られかけている。
そこで助けてくれた少女が最初の主となり、今の物語に繋がっていく。

リューク
ロスト直属の配下の人魚。
ロストがレイを置いてグラディスに帰っている間、レイの見守り兼教育係として派遣される。
ネバーランドではケルロンという犬によく似たペットの姿を借りていた。

利奈
レイと小梟の娘。
四つ子の末子でお母さんっ子。
レイが消えたことに真っ先に気付く。
探しに行くという姉についていき、臆病ながらも必死にサポートをしてきた。
成長速度の調整にはやや失敗している。

璃磨
レイと小梟の娘。
四つ子の長子で感情表現が控え目。やや頭が固い。
レイが消えたことで泣き暮らす利奈を支え、探す旅に出ることを宣言。
賛同する利奈とともに、レイから教わった召喚魔法により幻獣を呼び出して契約を結ぶ。
旅に耐えられるよう成長速度を早めたため、精神・外見共に実際の年齢よりもずっと大人びている。

真白
姉妹によって呼び出され、契約を交わした幻獣。
真白という名前は本名ではなく、その純白の外見から姉妹によって付けられた渾名のようなもの。
普段は共に行動しやすいようヒトの姿をとっているが、その正体は齢千年を超える一角獣。
ロストの元主である少女の遠い祖先にあたるが、彼女の死期も、回避方法も知っていながら助けなかった（できなかった）ことで、見殺しにしてしまったと思い強い罪の意識を抱えている。

攻撃力も命中率も中途半端、移動力もない蘇生うさぎよりは、移動力のある蘇生再行動のほうが役に立つかな、と思いまして。
利奈を残し、レイは功績のブースト中断。
最終はみんな頑張るでしょうから、英雄戦に残るかはわからないけど、利奈なら万が一入り込んじゃっても大丈夫かな、と思いまして。
来期のことを考えると、できるだけ階級を高くしておきたいですし･･･可能なら利奈くらいは団長を維持させたいのですよねー。

で、まぁ、そんな利奈。
最初はシンプルに作っていたのですけど、UCも色々揃ってきたことでちょっと欲が。
思ってる通りにすると武器がどちらも装備レベル30になるため、装備レベル無視をつけるのは確実で・・・。
あとはコストをどうするかなのですよね。
好調型＋弱点満載にしつつ。
回避上昇をつけるか否か･･･つまり、コスト90か58かで迷ってます。
いや、後者の場合味方依存を削って63でもいいかなぁ･･･。

んー、こんなかんじ？
90と63バージョン。
90の最後にある味方依存を削らなければ58になりまふ。
悩みますにょー。
移動力は上馬乗った状態でし。外してると13になりますね。

もともと生物は苦手な私でございますです。
人物画なんてもってのほかですね。

有機物はほとんど描きません。
無機物ばかりです。
理由は簡単。
無機物、とくに人工物は自由曲線が少なくて済むから（’’；

人が作り出すものはきっちりしたものが多いです。
なので、直線や図形の多用で結構誤魔化せていたりするのですよ。
でも、有機物はそうはいきませんです。
直線なんてまずないと思って問題ないですね。
曲線ばかり。

これは、マウスで絵をかく私には辛すぎるorz
綺麗で自然な直線とか本気で難しいです。
そんなこんなで、シンプルなものから練習。
うさぎくらいは描けるようになりたい、のです。
そんなこんなで仕上げたものは、非常に簡素かつデフォルメしまくって、実際の兎とはかけ離れたものになっております。
というか、うさぎの体の作りをちゃんと調べたことがないかも・・・
正確に描けと言われたら描けませんね。
これはあまりよろしくない・・・（汗）

今度、様々な角度から取られたうさぎの画像でも探してみましょう。
きっと目の保養にもなりますし（何

---

武器

MP吸収(近)
MP同時攻撃 Lv.1
威圧 Lv.1
隠行 Lv.1
回避増加 Lv.1
格闘術 Lv.1
弓術 Lv.1
弓術 Lv.1
急所狙い Lv.1
護衛 Lv.1
攻防一体 Lv.1
攻防一体 Lv.1
察知 Lv.1
察知 Lv.1
残心 Lv.1
残心 Lv.1
指揮 Lv.1
指揮 Lv.1
指示 Lv.1
自爆 Lv.1
射出術 Lv.1
盾術 Lv.1
接射術 Lv.1
先制 Lv.1
足止め Lv.1
長距離射撃 Lv.1
長距離射撃 Lv.1
投擲術 Lv.1
踏破 Lv.1
踏破 Lv.1
白魔法 Lv.1
斧術 Lv.1
斧術 Lv.1
斧術 Lv.1
物理回避 Lv.1
物理防御増加 Lv.1
物理防御増加 Lv.1
捕捉攻撃 Lv.1
包囲 Lv.1
予測 Lv.1
連係攻撃 Lv.1
連撃 Lv.1
連撃 Lv.1
撥ね除け Lv.1
撥ね除け Lv.1
絆阻害(小)

---

補助

MP同時攻撃 Lv.1
足止め Lv.1
範囲体術 Lv.1
MP同時攻撃 Lv.1
間接体術 Lv.1
指示 Lv.1
疾走 Lv.1
槍術 Lv.1
槌術 Lv.1
踏破 Lv.2
道具活用 Lv.1
斧術 Lv.1
包囲 Lv.1
砲撃術 Lv.1

---

防具

弓術 Lv.1

---

こんなかんじですー。
欲しいものありますかね（’’

---

武器

HP吸収(近)
MP上昇
MP同時攻撃 Lv.1
MP同時攻撃 Lv.1
MP同時攻撃 Lv.1
MP同時攻撃 Lv.1
MP同時攻撃 Lv.1
威圧 Lv.1
隠行 Lv.1
回避増加 Lv.1
回避増加 Lv.1
格闘術 Lv.1
格闘術 Lv.1
間接体術 Lv.1
間接体術 Lv.1
弓術 Lv.1
弓術 Lv.1
急所狙い Lv.1
強打 Lv.1
見切り Lv.1
見切り Lv.1
見切り Lv.2
見切り Lv.2
鼓舞 Lv.1
鼓舞 Lv.2
攻防一体 Lv.1
攻防一体 Lv.1
黒魔法 Lv.1
察知 Lv.1
察知 Lv.2
残心 Lv.1
指揮 Lv.1
指示 Lv.1
指示 Lv.1
指示 Lv.1
指示 Lv.2
疾走 Lv.1
射出術 Lv.1
盾術 Lv.1
盾術 Lv.1
盾術 Lv.1
先制 Lv.1
地形効果無視
長距離射撃 Lv.1
長距離射撃 Lv.1
投擲術 Lv.1
投擲術 Lv.1
道具活用 Lv.1
道具活用 Lv.1
二刀 Lv.1
二刀 Lv.2
不利地形適応
物理回避 Lv.1
物理回避 Lv.1
物理回避 Lv.1
物理回避 Lv.1
物理防御増加 Lv.1
物理防御増加 Lv.1
物理防御増加 Lv.2
捕捉攻撃 Lv.1
捕捉攻撃 Lv.1
捕捉攻撃 Lv.1
捕捉攻撃 Lv.1
包囲 Lv.1
包囲 Lv.2
砲撃術 Lv.1
魔法回避 Lv.1
魔法防御増加 Lv.1
魔法防御増加 Lv.1
魔法防御増加 Lv.1
予測 Lv.2
連係攻撃 Lv.1
連係攻撃 Lv.2
絆阻害(大)

---

補助

MP同時攻撃 Lv.1
足止め Lv.1
範囲体術 Lv.1

---

欲しいもの

黒魔法＠武器・補助
白魔法＠武器
蘇生＠武器
剣術＠武器・補助
連携攻撃＠防具
不死＠武器・補助・防具
その他等価交換

※知人限定で欲しいもの※
普段の交流
（意訳：品物によっては差し上げます）

---

欲しいものあったら気軽に交渉お願いしますです。
って、普段見られない場所に貼るなって話ですよね（爆）

とりあえず、武器。
ええっと、薙ぎ払い･･･これはひとつだけで完成するものだから、いらないよねー。
あ、武器破壊も出回ると嫌だし、売っておこう。
踏破もスキルで十分ですにょ。コスト１ならまだしもー。
ぺしぺしぺし。

･･･あれ？
あ、踏破じゃない･･･これ離脱だ。

気付くとほぼ同時に勢いのまま、ぺしっと。

あーあ、売っちゃった･･･ミスったですにょー･･･でも武器だし･･･それほど価値もないよね。
ちょっと勿体ないけど、まぁいっか･･･（’’

そう思っていたら。
実はとんでもないことをしでかしたと知ったのは、この後の一言。
ミスっちゃったよーって報告したら、叫ばれました。
ただそのときは自分のことと結びつかず、どうしたのかですかーって聞いて。
皆に南無られて事態を把握しましたにょヽ（´ー｀）ノあははー（棒

次からは本気で気を付けます。
というか本気で必要なものとそうでないものの選別ができるようにならないと大変ですにょ・・・
うん、頑張らなくちゃ（汗）

縮小されると、多分こんな風に見えます。

使用時のご参考に。

元はこれ。

変更点。
石を以前より大きく、また丸みを帯びさせて表示面積を増やしました。
これにより、石が直接背景と隣接し、色彩的な影響を受けることになるため、濃い色の石の背景は薄く、薄い色の石の背景は濃くして、グラデを強調させました。

こんなところ、でしょうか…（’’；
色彩の修正、その他注文がありましたらお気軽に～。

靴を履かせるのを忘れていたのは内緒。

利奈の髪型でこれって言うのが無かったので、一番近いものを選んだらこれ某３回目でマミった魔法少女さんの髪型じゃないですか（某をつける意味のない説明
でも意外と可愛いのでまぁいっか、みたいなｗ
ついでに魔法少女っぽいアイテム色々身につけさせてみました。
というか、そのものの衣装とかあったんだけど、流石にそれは･･･ね･･･うん、『それっぽいもの』で終わらせておいた方が良いと思うの色々と。

改めて見ると、うちの子みんな髪長い･･･ｗ
璃磨が無表情なのはある程度仕様です（なんて微妙な表現




ちなみに、レイは目を閉じると真っ白な子のイメージなので、こちら↓はあえて白メインで作ってみました。

何とも笑える内容（それは私だからかもしれませんが）なので、公表してみたらどうかなーなどと思うものの。
コウはこっちの日記を持っていないのですよねー。
新しく借りてみては？ なんて提案してはみましたが、放置するのが目に見えてるようでそれも気が進まないらしいです。
何とも勿体ないなぁ。

でも、コウの中ではこんな風に家族のやり取りがあるんだな、なんて思えてちょっと嬉しくなりましたｗ
私も何かまた書かなくては、ですねー。

にしても･･･
小鳩がツボった･･･（*ノノ）

彼らをまとめあげるクロードおじ様は、かなり大変でしょうね（くすくす

うん。
コウの文章は結構好きなので、次を待ちましょう（’’　（期待の目

---

最後に、レイと璃磨の親子に会った。
やはり真白を探していたらしい。

「真白･･･これを。･･･母上から作り方を教わって、私が作りました」

そう言って璃磨が差し出したのは、皮ひもに通された、鮮やかな赤い球。
単純な作りの･･････それは、首飾りだろうか。

「チョコにしようかなとも思いましたが、利奈やリュークが用意しているのを知っていたので･･･。･･･あまり上手くできてはいなくて、恥ずかしいのですが･･･」

そう言いながらも、その瞳は受け取ってほしいと語っていた。
真白は素直にそれを受け取る。

レイが手にしていたのは楕円の籐籠。
渡されて見てみれば、細い紙のクッションに守られ、群青のワイングラスが夜色の輝きを放っていた。
桜の彫りが入った、いかにもレイらしい作りだ。

「これは真白の分。家族全員分作ったのですよ。あ、私のにだけうさぎが追加されてますけどね」

そう言っていたずらっぽく笑った。
この二人もまた、真白を家族としてごく自然に扱っている。
その暖かさが身に染みた。

元の世界には血のつながった家族がいる。
けれどこのような暖かさを感じたことはなかった。
真白もまた、家族にそれを求めはしなかった。
愛情などと呼べる物はなかった。
彼らにあったのは、それぞれの立場と役割･･････
血のつながりで結ばれた契約。

心から愛した女性が、黙って彼の前から消えたとき、すべてを諦めてしまったから。
たとえどれだけ努力しても、手に入らないものはあるのだと割り切った。

なのに彼女たちは、こんなにも簡単に真白を巻き込む。
いとも容易く、安らげる場所へと導くのだ。
まるで奇跡のように。



その夜の食事はいつもより少しだけ手が込んでいた。
東雲一家６人と、人型をとった３匹の幻獣。
皆が同じテーブルについて、揃いのグラスで乾杯した。
子供たちのグラスに注がれたのは果汁で、「大人はずるい」という声もあがりはしたが、そんな小さな我儘もまたみんなの笑いを誘うひとつとなった。

こんな時間を過ごすなど、昔の真白ならば想像すらしなかっただろう。
幼かった姉妹と契約したのも、家族と再会するまでの手助け程度のつもりだった。
自分は部外者のつもりでいた。

なのに、気付けばいつの間にか、同じ輪の中に入り込んでいる。

わけのわからない焦燥感が襲う。
このままで良いのだろうか。
自分がここにいていいのか･･･それが解らなかった。

解らなかったけれど･･････

ここは、こんなにも暖かいから。
ほんの一時だとしても。
いつかは壊れてしまうかもしれなくても。

今だけは。
せめて今日だけは、この暖かさに触れていたいと。

こんな自分にも、それが許されるならば。



もう少しだけ。
まだ、この中にいたいと思った。

いや、実際は喜んでなどいませんが（ほろほろ

お月見できなーい。
冬は空気が済んでるとか何とか色々言われてるし、綺麗だろうと思うんだけどなぁ。

うさぎさんですから、お月様には敏感。
・・・というのはこじつけで、単に昔っから月が好きなのですよねｗ
月が丸くなる頃は、いきなり散歩に出てたりしました。
夜中に（爆）

そんなこんなで、お月様見たいのですけど・・・
今月は我慢かなぁ。
せめてその前後くらいは晴れますように・・・（祈

---

ブリアティルトに戻った真白を最初に迎えたのは、まだ幼さの残る少女だった。

「あ、真白ちゃん！　どこ行ってたの？　探したんだよー」

嬉しそうに掛けより、小さな包みを差し出す。
包装に使われたフィルムは透明で、中身がはっきり見えていた。
明らかに手作りだろう、ややいびつな形に焼かれたクッキーらしきもの。
その色から、チョコレートを利用しているのだろうことは簡単に想像がついた。

「利奈、これは？」
「今日はね、バレンタインなんだって。大好きな人にプレゼントする日らしいから、真白ちゃんにもあげるの。パパ達にはもうあげちゃったから、あとは真白ちゃんだけだよ」

笑顔で答える利奈に、どう断ろうかと考えていた真白は『なるほど』と思う。
どうやらこの少女はただ単純にこのイベントを楽しんでいるようだ。
それほど深い意味はなく、子供らしい無邪気さで抱く好意の対象へと贈っているのだろう。
そういえば、もともとは感謝を表すものだと言われたような気もする。

『この後君に届く４つの品は受け取りなさい』

多分、そのうちの１つがこれなのだろう。
ならば、４という数字は･･････



次に顔を合わせたのは、リュークだった。
彼女は一目で高価だろうと思える包みを手にしていた。

「手作りしようかとも思ったのですが、流石に恐れ多くて･･･評判の店から取り寄せました」

どうやら少し緊張しているのだろうか、わずかに声が固い。
まぁ、無理もない、と思う。
元の世界にあれば、こうして話すことすらできないまま一生を送っただろうほどに、二人の身分は違っていた。

「･･････無理をして持ってこなくていいのだぞ？」

嫌味ではなく、純粋に気遣う声音に、リュークは複雑な表情を浮かべる。
何かを言おうとしては止め、言おうとしてはまた止める。
けれどやがて意を決したように、真白としっかりと目を合わせた。

「このようなことを考えるのは不敬かもしれませんが、私は、･･････貴方も同じ家族のもとに集った仲間･･･大切な家族の一員だと思っております」

その言葉に驚いた。
大切な家族の一員･･････そう言ったのか。

「家族･･･私が、お前たちの？」

信じられない、という響きをどう受け取ったのか。
リュークは困ったように微笑んだ。

「･･････、出過ぎたことを･･･申し訳ありませんでした」

悲しみや寂しさの入り混じった微笑みを見て、真白は誤解させてしまったことを悟る。

「待て、違う。驚いただけだ。･･････ありがとう」

戸惑いながら言葉を探す。
自分が家族に数えられていいのかはわからないが･･････
４という数字の心当たりに間違いないのならば、これも受け取るべき数に入っているはずだ。

自分に言い聞かせるようにして、差し出された品を受け取る。
繊細で美麗な紙に包まれたそれは、戸惑いと共に、ふとすれば見落としてしまいそうなほどに微かな･･････本当に微かな暖かさを、真白の心に齎した。



その次に顔を合わせたのは、女性ではなかった。
均整のとれた長身の青年、レイの保護者を自認するロスト。
東雲の家族が一度離れ離れになったきっかけを作った張本人だ。
死に向かうレイを救うため、家族に説明することすら忘れてレイを連れ去り、勝手にこの世界へと移り住んだのだから。

「よう、誘拐犯」

笑って声をかけると、ロストは困ったように笑い返した。

「その節はご迷惑をおかけしました。せめて伝えていけばと、後から悔やみましたよ」

あまり猶予はなかったとはいえ、落ち着いていればそのくらいはできただろう。
それができなかったのは、本気で焦っていた証拠だ。

「まぁ、おかげでレイは命を落とすことなく済んでいるがな。連絡ミスはあったが、よくやった」
「そういっていただけると助かります。･･･おや、それは利奈達からですか？」

真白の手にした包みに見覚えがあった。
やや不器用に、けれど一生懸命頑張ったのだろう手作りの品は利奈が朝から頑張っていたもの。
もう一つはリュークだろう。同じ物をロストも受け取っている。

「ああ･･････貰えるとは思わなかったが」

呟く真白にロストは微笑みを浮かべる。

「彼女たちは貴方を好きですよ。ああ、そうそう、貰ったからにはお返しも考えなくてはね」
「そんなものもあるのか。めんどくさいな」
「ですが、楽しいでしょう？」

ロストの笑顔が深くなる。
真白は一瞬躊躇った後、小さく頷いた。

「ああ、楽しいな･･･」

---

その空間は、どの世界にも属さない場所。
それでいて、どの世界にも通じる場所。
時に狭く、時に無限の広がりを見せるその空間は、小さな部屋であったり、春風吹き渡る草原であったりと、空間の主の意志に合わせて姿を変える。

『世界の狭間』
――そこへ訪れることを許されたわずかな存在と、その空間の主である女性はそう呼んでいた。



「バレンタイン？」

真白はいぶかしげに聞き直す。
どうやら単語の意味すら理解できていないらしい。

「そうそう。バレンタインだよ。まぁ、君たちは知らないか･･･」

頷いたのは狭間の主たる女性。
癖の強い黒髪を高い位置でひとつに結び、飾り気のないシンプルな服装に身を包んでいる。
眼鏡の奥の瞳は楽しげに笑っていた。

「ある世界のお祭り･･･って言っちゃ失礼か。もともとは感謝とかそういうのを表現するものだったらしいんだけど、どっかの製菓会社が便乗してね。好きな相手にチョコを送るというのが追加された感じかな。むしろメインになっている感もある」
「つまり、その会社に踊らされているというわけか」

下らない、とでも言うように興味なさげに返す真白に、女は苦笑する。

「まぁそう言いなさんな。この日を何よりも大事にしてる人だっているわけだから」

普段は気持ちを表に出せないような少女たちも、このイベントがあればこそ、勇気を出して意思表示することもできるというものだ。
そんないじらしい気持を、軽んじる気にはなれない。

「どんな方法であろうと、気持ちを伝えることができる日だという事は、それなりに広く浸透しているようだし･･････真白も無関係ではないのだろう？」

含みのある言い方をされ、眉を寄せる。
確かに、今日に限って数件、チョコを受け取ってほしいと言われていた。
その時は意味が解らなかったが･･････

「どっちにしろ、俺は受け取れない」

わずかに罪の色に陰る瞳を伏せ、そう呟いた。

あの時は『受け取る理由がない』からとすべて断った。
けれど意味を知った今は、『受け取れない理由がある』から断るしかなくなった。

「そうであるならば尚更、受け取るわけにはいかないだろ･･････俺なんかが」

自嘲する真白に、女は緩く首を振る。

「･･････もう、いい加減呪縛から逃れてもいいと思うんだけどね。･･･あれは『彼女』自身が望んだ結末だった。一番被害が少ない道を『彼女』が選んだのだから」

伝えても、真白は頷かない。
その瞳の奥から罪の影が消えることはない。
いまだに真白の心には、大きな傷が残り、血を流し続けているのだ。

この傷を癒せるのは自分ではない、という事を、女は理解していた。
それが可能なのは･･････

「まぁ、だけど。この後君に届く４つの品は受け取りなさい」
「だから俺は、」
「受け取りなさい」

真白の言葉を遮って、女は一方的に告げる。
いや、命じる。
自分の立場を利用して。
相手が逆らえないことを知っていて。

「４つだけでいい。他にも届くかもしれないが、どれを受け取るべきかは君にも解るから。･･････さぁ、下がりなさい。君にはまだ向こうでやるべきことが残っている」

退室を命じられ、真白は重い心を抱えたまま頭を下げる。
次の瞬間には、その空間から掻き消えるように立ち去った。



一人になった女は思う。

彼を救えるのは自分ではない。
単純で複雑で、愚かな･･･何度も何度も間違えながら、それでも前に進んできたあの子たちだ。
あとは、全部任せよう。

真白の罪を――彼がそう思い込む過去を赦し、救えるのは･･････あの子たち以外にいないのだから。

もとはね、これだったんですよ。



このサイズだと、ある程度問題ないと言えるのですけれど。
縮小してしまうとねーorz

メインの花部分を大きくして、対策取れないかと思ったけど、それでも限界がありまして。
どうすれば良いのか？　ってのを、凄く考えた品でした。
なぜなら、もともとアイコン化する予定はなく、以前お届けしたアイコンの補完的な位置付けでしかないものだったから、縮小を考慮した作りをしてなかったのです。
それでもなんとか、128*128のサイズでなら、それなりに満足できるかな程度まで持っていけはした、のですけど・・・
問題は一言掲示板でのアイコン表示。
あそこでもう少し見栄えが良くできないか・・・と、いうのが・・・
うーん、ほんと、一言は最大の課題ですね。
いつか作り直させていただきたい、うん、本気でっ。
だって、４色ちゃんと見えてないorz
４色＋イズレーンの青。つまり、あれはそのまま、『イズレーンの狼牙志士隊』を意味するものとして作ったのです。
なのに、その一番大事なものが潰れてしまっているのでは・・・（しょんぼり

全体のバランスを多少崩してでも、石を目立たせるのも在りかもしれないですね。
あるいは、紫と白の位置を入れ替えるか。
ああ、背景の青砥黒のグラデを逆にするのもありかもしれません。
うーむむむ。

昔から相手のイメージカラーというのは重要視してまして、だからこそフリーで置いているものもカラー展開はそれなりに行っています。
とくにオリジナルで作る場合は、相手に合わせるのは当然！　という考えなわけですが・・・
それが満足にできてない現実・・・(ノ_<。)うっうっうっ

悔しいなぁ。
本気で力量不足を痛感しています。
私が目標としている絵師さんならば、きっとこんなことはないんだろうなぁ。
早くあの人の足元くらいには追いつきたいものです。

今回は、思いがけずものっすごく勉強になった一作でした。
こんなにいろいろ考えたのは久しぶりかもしれませんです。
いつもは自分の作りやすいものばかり、しかも最初からアイコン化する目的で作ってるので、ここまで何かを考えるってことをしなかったのです。
なんかもう逆に感謝ですね。
いい体験をさせていただいております。

こういうアイテム系でよろしければ、アイコンとしてだけじゃなくＲＰにのみの使用でもかまいませんので、どなたでもご依頼くださいませです。
やっぱり誰かのために作るというのは、自分が一方的に作って並べるよりも勉強になるのでっ（ぐっ

一番手強かったと判断してくれた相手が４部隊も。
ちなみにこの時点でのセフィド側週末戦参加部隊数は９。
びっくりなんですけど！　４／９って凄いっ。
どうしちゃっちたのロスト君っ（爆）

私の育て方が下手なのもあるのですが、相手側から貰った評価としては過去最高です。
今まではただの置物だったロスト。
これからは彼にも力を入れてあげなくちゃ・・・（*ノノ）