ＲＰ、特に人と関係するＲＰは、それぞれのＰＬがいて成り立ちます。

レイもまた旦那様のＰＬさんと合意し、恋人・夫婦というＲＰを行ってまいりました。
あれからもう5年近く経ちます。

お互いの背後事情もその間にいろいろ変わってきました。
そして最近旦那様側の状況がまたひとつ大きく変わりました。
仕事の関係で海外へ渡ることになり、戻れるのがいつになるかわからないそうです。
さすがに期限不明では待ち続けるＲＰもきついものがありますして、話し合った結果ここで一旦関係を終わらせることになりました。

……とは言え。
このゲームがその人の息抜きのひとつにもなっていた、という話を聞いて。
いつかその人が日本に戻ってきたとき、帰る場所をなくしてもいいものかと悩みます。

待ち続けるのはきびしい。
でも完全に無くすのも……。

そう考えて。
以前から考えていた設定をこのタイミングで実行してしまおうと考えてみました（’’

レイは人形です。
だから器が壊れても、魔力の『核』さえ無事なら作り直すことはできます。
記憶や知識は必要な情報として核に刻み込まれているので、作り直しても継承できます……が。
それはただの情報で、経験が伴なっていません。

生命は機械ではありません。
情報さえあればいいってわけでもないのです。

簡単に言ってしまえば。
何かのゲームがあるとします。
そのゲームに関する本を読んで内容を知ったとして、ゲームをクリアしたことにはなりませんよね。
つまりそういうこと。
内容を知って、好悪の感情を抱くことはあるけれど、自分で経験したことではないわけですね。

新しいレイにとっては、旦那様という知識はあるけど、本やテレビで見るようなもの。
夫ということを理解しているし親しみもある。愛していた記憶もある。
けれど愛した経験を持たない。
これならお互いに、負担無くていいのかなって。
夫を待ち続ける妻とかそういうんじゃなくて、自由にレイ個人の日常を過ごせるもの。
そしていつか帰ってきたときには、友人を迎えるように「おかえり」って言えたらいいなって。

ということで、来期のレイは少しだけ変わり、経験としては0からのスタートとなります。
まぁ、記憶継承するわけですから基本的には何も変わりませんけれどねー（’’

※娘たちに対しても同じように経験0からとなりますが、娘ということを理解して最初から一緒に暮らすことで、家族として受け入れるのはたやすい部類に入ります。
要は、記憶と経験の差異を埋めていけばいい、ということになりますですね。